日本を離れて海外移住を決断した理由3つ。
結論から言うと、現在はスペインへ家族で移住をした。その中で現在に至るまで考えたこと話したいと思う。
移住を考え始めたのが5年前ほど。コロナという脅威がまだ世界にはじまる前。
色々考えながら時間が経過し、パンデミックが世界中を駆け回り一度はあきらめかけた時もあった。
しかし、コロナでリモートなども当たり前になり、働き方や世界情勢が変わりゆく中で、再び海外移住へ向けて前向きに考えるようになった。
海外移住を決断する時に判断材料となったのが以下の3つ。
・様々な国での生活を体験しながら生きていきたいと思った。
・子供を海外で育てたかった。
・これからの日本経済の先行きが不安になった。
この3つの理由が自分を海外移住への決断へと導いていった。
残りの人生で海外で生活をしてみたかった。
今まで海外は何度か単身で留学や仕事で駐在の経験は多少あったが、その時はまだまだ若く、独り身だったため海外の良さにもそんなに気づいていなかったし、どちらかというといい体験をしたというくらいの感覚でしか生活していなかった。
そのうちに結婚もし、子供も授かり、普通に幸せであろう生活を送っていた。ただただ、毎日同じ繰り返しの生活に少し何か焦りを感じ始めていたことは覚えていた。
そんな中で、妻とも「いつかは海外で生活をしたいね」なんて気楽に言っていたのだけど、年齢を重ねるにつれて何かしら本気で考えるようになってっいった。
まだまだこの世に生まれてから世界のことは旅行感覚でしか知らないし、せっかくこの星に生まれたのに日本だけで終わるのももったいない。もっと知らないことを発見したり、アグレッシブに世界を回ってみたいと思う日がどんどん強くなっていた。
それとともに、このまま時間だけが過ぎても年をとって家族で移住するパワーも気力もなくなるかもしれないという不安だけがずっと残っていたのを覚えている。
子供を海外で育てたかった。
2番目は子供を海外で育てたかったというのが理由。これは自分の環境を振り返ってのことなのだが、日本の教育や環境に何かしら疑問を感じたからだ。
どちらかというと、この理由が一番の決め手だったのかもなと振り返って思う。
僕が子供のころは受験のために塾に通い、ひたすら勉強をしていた。気が付けば学校や塾でトップを取り続けないといけない、親の期待に応えなければならないというプレッシャーが子供ながらにとても強く感じていたのを覚えている。
気がつけば大人になり、比較や同調圧力といった社会に飛び込んでいった。日本は特にこの傾向が強いと感じたし、どこか主張することだったり、多様性といった側面が損なわれるのではないかと感じるようになっていた。
海外でも欧米では多様性や個性は尊重されている国が多く、家族同士の仲の良さ、いうなれば「愛」みたいなものがとても大事にしているように思えたし、そういった環境の中で育てたいという気持ちがつよくなった。
これから日本経済の先行きが不安。
ここ何十年と日本の経済は回復の兆しを見せていない。バブルがはじけた後の少年時代を過ごし、就職の氷河期も経験し社会人になっても、何か日本の経済が良くなったと実感したことは今まで一度もない。
他の国は経済成長をとげていき、今まで発展途上国と言われていた国にも追いつかれたり追い抜かれたり。気がつけば日本は世界のなかの先進国のグループからどんどん除け者にされていっている状況だ。
日本の所得の平均も上がる様子もなく、経済低迷のニュースを毎日みたりして何かしら先の未来に不安を覚えた。
段階的に円安も進み、海外では日本離れや円離れが進んでいる。日本ではそんなことは報道されてなく、そもそも日本は人気があるみたいな番組ばかりやっているため国民はあまり危機感をもっていないのかもしれない。
今後の家族のことや人生を考えると、日本を出て海外でも生きていける環境を作らなければならないと本気で考えるようになった。
この3つの理由が後押しになり、現在はバルセロナに住んでいる。
海外に家族で移住するのは体力も精神もタフになるし、やることもたくさんある。今までも様々なことがおこったのだけど、そのことは次回の時にでも書きたいと思う。